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        ウェールズ、そしてイギリス全般の旅の個人的な感想や体験、雑談を紹介していきます。             ウェールズ情報関係は本館「WALES-CYMRU」も参考になさってください。

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映画の話ではありません。鉄道用語の話です。

試しにググってみると「本来の意味では鉄道オタクのことです」と判で押したかのように同じ定義になっており、誰かが書いた最初の説明をよく調べずになぞったんだろうなとちょっと悲しくなってしまいました。
 
英語で言えば trainspotting ですが文字通り train を spot することで、そりゃあ今で言う鉄道オタクが嗜む趣味の一つではありますがね。

鉄道の列車を指差してああこの番号だと観察して確認して記録する、そういう活動をトレインスポッティングと呼ぶわけです。オタクという「人」ではありません。
spot とは指摘する、指差し確認をするという意味でして、走り去る列車を目で見て車体番号をひたすら書き取る、これが一体どこが面白いのか理解に苦しむような、同好の士にはもう列車を見ることそのものが嬉しいんだよという基本中の基本のような趣味です。
もともとはノートに番号を書くのがメインで、あとは日時を記録するとか形状を細かく観察するとか果てはスケッチまでするという周到さ、近年はもちろんカメラで写真に収めたり動画を撮ったりと技術の進歩とともに進化はしていますが、鉄道が走っているのが好きで好きでそれを記録したいという根本は同じです。
これを広く適当に鉄道オタクでかたづけるには、あまりに純粋な趣味じゃありませんかね?

鉄道駅のホームの端に何時間も立ちんぼで雨が降っても寒い日でも列車を待ち続ける人をイギリスではごく当たり前に見かけます。
そんな時はひとことこう言ってあげましょう、「あんたも好きねえ」と。聞こえなくても思いは同じです。

有名人の例として作曲家のドボルザークがいます。有名になってもアメリカに渡っても彼の熱意は不動でした。エピソードには事欠きません。忙しくて駅に行けない時には弟子に記録に行かせたとかまあいろいろ。

電車が普通に走って普通に時間通りに来る日本にいると忘れがちになりますが、鉄道を一から作り上げて線路を引いてあれこれやってきたイギリスにとってトレインスポッティングとは絶対に過去のものではないと言えるでしょう。
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