ウェールズ、そしてイギリス全般の旅の個人的な感想や体験、雑談を紹介していきます。
ウェールズ情報関係は本館「WALES-CYMRU」も参考になさってください。
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毎年または数年ごとに新デザインを発表する英国造幣局ですが、なんと今年、全部のコインをまとめて総合的にデザインし直すということになってデザインを一般から公募した結果、ウェールズはバンゴール出身の26才のデザイナーが見事に入選! 今年の夏から発行されることになりました。
しかし驚くのはその斬新さ。 まずはごらんください。(画像クリックで大きいのが見られます) 一番左の1ポンドコインにある英国の紋章の盾の絵が、残りの6種類のコインを並べると出来上がるのです。 つまり、コインでジグソーパズルをしろと~! デザインをしたマシュー・デントさんによると、英国全土を一つにつなげるコンセプトにしたかったというところからデザインしたそうで、なるほどこれはイングランド人では出て来ない発想かもという気がします。 それにしても、このデザイナーもすごいけどこれを選出したロイヤルミント(造幣局)側も頭が柔らかすぎるのでは? いえ、いい意味で。 早く手にしてみたいものです。(ところで2ポンドコインは仲間外れか…) 公式サイト PR
このブログの新しいタイトル写真ですが、これは郵便局です。
アベライロンという海辺の町の中心にあります。 それでこの壁に書かれている文字についてちょっと解説を。 入り口と窓をはさんで左右に分かれていますが、1行目はもちろん「POST OFFICE」ですね。で2行目なんですがこれはウェールズ語でポストオフィスに当たる語かと思いきや、この町の名前でして。 この名前は1語なんですが両方に分けるために「ABER」と「AYRON」になっていますね。なぜここで切れるのか、それには理由があります。 「ABER」とはウェールズ語の地名によく使われるもので「河口」という意味があります。この場合は「アイロン川の河口」という意味でABERAERONになります。地形がそのまま地名になっているわけです。ここから近い大きな町ABERYSTWYTHも同じで、「アストウィス川の河口」という意味になります。「ABER」は川から海に出る所だけではなく川の支流からより大きな川に合流する地点も指すようで、国境近いAbergavennyは内陸部にありますがやはり「ABER」が付いています。ただこの地名は全面的に英語式に地名が変えられていますのでこのままではウェールズ語になりませんが。フェニ川の合流点という意味が語源のようです。 英語名Breconの町もウェールズ語ではAberhondduと、山間部なのに「ABER」です。 そう言えばこの郵便局も右側は「AERON」のはずなんですが、どうもこれは英語風表記のようです。イングランド人には「AE」のスペルが馴染まないようで「AY」にしちゃったんでしょうね。 地名まで二ヶ国語という例が多くて、そうでなくても難しい地名の語源が余計に難しくなってます。 2つに分けられている上にスペルまで違っていたせいもあって、我々がバスでこの町に着いた時、ここがアベライロンとはすぐにわからず、窓からぼーっとこの壁の文字を見て一瞬遅れで気づいて危うく乗り過ごすところだったのは内緒です。
イギリスは今でもポンド・ヤード法がしっかり残っていて、メートル法とは併用の形になっているものの、やっぱり動かせないところは動かせないらしいですね。
日本で酒や醤油の一升瓶やご飯を炊く時は一合単位で計ったり部屋の広さを洋室でも6畳と言うような感じでしょうか。 で、液体の容量を表わす単位のパイントの話です。 酢や牛乳なんかもパイントなんですが、私が最初に覚えたのはパブで飲むビールでした。 ジョッキがもう、1パイントかハーフパイントしかないらしくて、カウンターで頼む時にはこのどちらかを選ぶしかない。 その他の単位はいちいちグラムやリットルに換算して理解していたんですが、なぜかビールだけはこの単純な実体験が幸いしたのか、ビールと言えばパイントの感覚でちゃんと身についてしまいました。まったく不思議です。 と言っても私が頼むのはほとんどハーフパイントばかりでしたが。 私は当時大学生で日本でもビールは飲んだことがなく、イギリス旅行中に飲むことを覚えたんですが、その後なぜかビールに極端に弱くなり、今ではどんなお酒もまったく飲みません。 それでも旅先で食事のためにパブに入ると、昔飲んだビターのハーフパイントの記憶が、その正確な「量」のイメージのまま蘇ってきて、なんだか今だけ飲めそう…なんて想像をしてしまうんです。
ニュースを見ていたら、イギリスの国旗にウェールズを入れるという話が本当になったら…という企画としてテレグラフ紙が一般から募った新デザイン案に日本からまで投稿があった、という話が。
実は2ちゃんねるから届いたそうなんですけど、まさか遠い日本から関係もないのに届いたというのが逆にニュースになったみたいですね。(11月30日付) まあそれはいいとして、内外(笑)から届いたたくさんの国旗デザインがなかなか笑えたり考えさせられたり、実に面白かったんです。 ウェールズをどういう形で入れるか、というテーマが大半ですが、中にはイギリスの国旗そのものの考え方を変えようというテーマもあって、いいですねえ、こういう「新しいものもドンと来い」という部分がちゃんと存在している国は。いや、実現するかどうかは知りませんけど。 私はネギが斜め十字として4本使われている(from2ちゃん)旗が色の美しさも含めて気に入りました。 こちらのリンク先がテレグラフ紙のニュース画面で、このデザイン画像をクリックすると別ウィンドウで他のデザインが見られます。 >>
ウェールズでは道路標識をはじめ色々な看板や表示がウェールズ語と英語で併記されているのは有名ですが、地名のような固有名詞までウェールズ語と英語で違っていたりするので油断できません。
Holyheadは英語の名前、Caergybiはウェールズ語という感じで。 ところがある時面白いことに気づきました。 両者の文法の違いで、固有名詞に「~通り」とか「~駅」のような一般名詞が付く時に、ウェールズ語では「~通り+固有名詞」、英語だと「固有名詞+~通り」という語順になるんですね。 これをまとめて表記するとどうなるか、です。 固有名詞を真ん中に置いて、その前にウェールズ語の一般名詞、最後に同じ意味の英語の一般名詞という書き方で通じてしまうのがすごい。 「Bae Colwyn Bay」こんな調子です。バスの時刻表とか、スペースが足りない時はとても便利。 駅名のプレートでも「Gorsaf Llanberis Station」とか。 真ん中の固有名詞が共有されて、ウェールズ語でも英語でもちゃんと意味が通じると。これは便利。 もちろんさっきのホーリーヘッドの例のように固有名詞が共通でない時はダメですけどね。 これのおかげで、私のような旅行者でもこれは駅というウェールズ語でこれは学校なんだ…と察することもできますし。 バスの時刻表を見ながらウェールズ語の意味を想像するのもなかなか楽しいかもしれません。 |
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