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        ウェールズ、そしてイギリス全般の旅の個人的な感想や体験、雑談を紹介していきます。             ウェールズ情報関係は本館「WALES-CYMRU」も参考になさってください。

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初めての旅の時、知らぬがナントカの私は周囲のバックパッカーたちをお手本にしてけっこうヒッチハイクをやってたんです。
ユースホステルだけを使う旅ではどうしてもそういう空気になってたというか、そういう時代だったんでしょうね。
3ヶ月の一人旅もそろそろ終わりかけの時、私はウェールズを後にしてロンドンとその周辺に戻るところでした。
乗りたい列車が本数が少なくて、一度は駅まで行ったものの、待つくらいならヒッチハイクをしてみようか、と、悪い意味で慣れてしまっていた私は思ったんですね。
目的の町まで10キロ足らず。停まってくれたのは軽トラックでした。30代くらいの人で、近くに農場を持っていると話してくれました。
まだ全然ウェールズの歴史的なことも知らずにいた私は、おじさんに、ウェールズ語って今でも使われているんですね、って話をふったんです。
ほら、標識とか全部二ヶ国語表記だし、って。
おじさんはウェールズ語も話せるんですか、って尋ねると、その人は急に悲しそうになって、自分は話せない、って答えるんです。
「今の子供たちは学校で習うけど、自分はウェールズ語が使えない時代に育ったから」
なんだか悪いことを聞いてしまったんだな、ってすぐにわかって、反省したんですが。
ヒッチハイクで乗せてもらったら話し相手をするのが礼儀だ、と思って、つたない英語でなんとか話をしようとしていたわけなんですが、これからは不用意なことを言わないようにだけはしないと、とつくづく思いました。
でも、その旅ではヒッチハイクはそれが最後となり、それっきり私はどこへ行く旅でもヒッチハイクをすることもなく、そのうち、ヒッチハイクは危険という時代に変わっていきました。
私のヒッチハイクは、だからそんな淋しい思い出のまま、止まっているんです。
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