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        ウェールズ、そしてイギリス全般の旅の個人的な感想や体験、雑談を紹介していきます。             ウェールズ情報関係は本館「WALES-CYMRU」も参考になさってください。

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このブログの新しいタイトル写真ですが、これは郵便局です。
アベライロンという海辺の町の中心にあります。
それでこの壁に書かれている文字についてちょっと解説を。
入り口と窓をはさんで左右に分かれていますが、1行目はもちろん「POST OFFICE」ですね。で2行目なんですがこれはウェールズ語でポストオフィスに当たる語かと思いきや、この町の名前でして。
この名前は1語なんですが両方に分けるために「ABER」と「AYRON」になっていますね。なぜここで切れるのか、それには理由があります。
「ABER」とはウェールズ語の地名によく使われるもので「河口」という意味があります。この場合は「アイロン川の河口」という意味でABERAERONになります。地形がそのまま地名になっているわけです。ここから近い大きな町ABERYSTWYTHも同じで、「アストウィス川の河口」という意味になります。「ABER」は川から海に出る所だけではなく川の支流からより大きな川に合流する地点も指すようで、国境近いAbergavennyは内陸部にありますがやはり「ABER」が付いています。ただこの地名は全面的に英語式に地名が変えられていますのでこのままではウェールズ語になりませんが。フェニ川の合流点という意味が語源のようです。
英語名Breconの町もウェールズ語ではAberhondduと、山間部なのに「ABER」です。

そう言えばこの郵便局も右側は「AERON」のはずなんですが、どうもこれは英語風表記のようです。イングランド人には「AE」のスペルが馴染まないようで「AY」にしちゃったんでしょうね。
地名まで二ヶ国語という例が多くて、そうでなくても難しい地名の語源が余計に難しくなってます。

2つに分けられている上にスペルまで違っていたせいもあって、我々がバスでこの町に着いた時、ここがアベライロンとはすぐにわからず、窓からぼーっとこの壁の文字を見て一瞬遅れで気づいて危うく乗り過ごすところだったのは内緒です。
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ウェールズでは道路標識をはじめ色々な看板や表示がウェールズ語と英語で併記されているのは有名ですが、地名のような固有名詞までウェールズ語と英語で違っていたりするので油断できません。
Holyheadは英語の名前、Caergybiはウェールズ語という感じで。
ところがある時面白いことに気づきました。
両者の文法の違いで、固有名詞に「~通り」とか「~駅」のような一般名詞が付く時に、ウェールズ語では「~通り+固有名詞」、英語だと「固有名詞+~通り」という語順になるんですね。
これをまとめて表記するとどうなるか、です。
固有名詞を真ん中に置いて、その前にウェールズ語の一般名詞、最後に同じ意味の英語の一般名詞という書き方で通じてしまうのがすごい。
「Bae Colwyn Bay」こんな調子です。バスの時刻表とか、スペースが足りない時はとても便利。
駅名のプレートでも「Gorsaf Llanberis Station」とか。
真ん中の固有名詞が共有されて、ウェールズ語でも英語でもちゃんと意味が通じると。これは便利。
もちろんさっきのホーリーヘッドの例のように固有名詞が共通でない時はダメですけどね。
これのおかげで、私のような旅行者でもこれは駅というウェールズ語でこれは学校なんだ…と察することもできますし。
バスの時刻表を見ながらウェールズ語の意味を想像するのもなかなか楽しいかもしれません。
B&Bに泊まると、宿の人がよく「今日どこから来たの?」とか「明日どこに行くの?」という質問をしてきます。
つまり前の日にどこに泊まってここまで来たのか、そして明日はどちらに向かって行くのかを尋ねているわけです。
でも、今回の旅ではちょっと本当のことがなかなか言えなくて。
そんなに移動ばっかりで!とか、もっとゆっくりじっくり見てほしいのに!とか言われないかとびくびくして、少しずつ短めに答えてしまってました。
シュルーズベリからヘリフォードを経てブレコンを通ってスランドーヴェリに着いた日はヘイ・オン・ワイから来た、って答えてしまいましたし、翌日は本当はスランドーヴェリから北上してラヤダに行って山の中を通ってアベリストウィスに出てから南下して海辺のアベライロンに行くくせに、ラヤダに行くとしか言わなかったし。
さらにその夜アベライロンで同じことを聞かれた時にはやっぱり全部言うのはためらってラヤダから来たと言ってしまいました。
でもよく考えたら、その日はぐるっと山から海岸まで大きなU字のルートで移動しただけで、前の日にいたスランドーヴェリから直接まっすぐ来ればかなり近い位置なんですよね。気にせずに正直に言ってもよかったかも。
以前、All Day Breakfast(一日中朝ごはん)について書きましたが、今回の旅でその別バージョンと遭遇しました。
その名もAll Day Sunday(毎日サンデーランチ)です。
日曜日のごちそうとされるローストビーフのランチ(Sunday Roastと言うようです)をパブなどでは日曜日メニューとして出すことが多いのですが、これを日曜に限らないで1週間のいつでも食べられるというものなんです。
すごいですねえ。
イギリスでも食べ物に対する貪欲さが出てきたかな?
(いつ頃から出てきたものかは未確認ですが)
イギリス人は多少の雨では傘をささないとよく言われますが、どうせすぐやむから、という程度では確かに傘よりも帽子などでやりすごす人が多いようです。
ところが、雨が降るとなぜかおばあさんたちだけがかぶっている特別な帽子があるんです。
透明なビニールでできていて、帽子というよりはスカーフ状になっていて、あごの下で結ぶようになってます。
一度、観光バスから降りて来た老人グループがみごとに全員これをかぶってたのには驚きました。もちろん女性だけ、ですが。
で、これだけ普及しているということは市販しているに違いないと見て探してみたところ、ありました、全国チェーンであるWoolworthで。1ポンド半くらいのお値段でした。当然おみやげとして買ってきましたが、使ってはいません。
若い世代は使わないということはいずれは消えてしまうグッズなんでしょうかね。
ところでこれ、ウェールズでばかり見かけたのですが、イングランドなどでもあるのかは未確認です。


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