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        ウェールズ、そしてイギリス全般の旅の個人的な感想や体験、雑談を紹介していきます。             ウェールズ情報関係は本館「WALES-CYMRU」も参考になさってください。

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ウェールズと言えば竜。国旗も赤いドラゴンが描かれていて、観光していてもマスコットとなったドラゴンのキャラクターや、ドラゴンの柄のグッズがあふれています。
なぜウェールズと言えばドラゴンなのか、というのは、昔、戦の時の旗じるしとして使ったからと聞いたことがあるのですが、そこで一つ不思議に思ったことがあります。
ドラゴンと言えばキリスト教の観点からすると怪物であり悪魔の象徴であり、善に倒される敵として扱われますが、こうして見ていると、ここでは自然の神秘と力を表わすものであり、グロテスクな形の中に畏怖と同時に憧れのようなものも込められているとすれば、これはつまり、西洋の竜というより、東洋の竜に近い存在ではないかと思うわけです。

泊まった宿に、その町を描いた絵地図が飾られていて、その町を囲む深い山と谷のちょっとしたすみっこに、リアルなドラゴンが潜んでいたんですよ。ドラゴン、ここに棲む…という添え書きもあって。
ここに道路があって、駅があって、町並みがあって、でもそのすぐそばの山の中にはドラゴンが棲んでいる、と。
現実と伝説がそんな不思議な近さで共存している土地なんだなあ、と、その絵地図を見ながら変に納得したのでした。
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サイト本館にもバスのページを作っていますが、ウェールズでは本当にバスにお世話になりました。
その分、鉄道があまり便利でないということもあるのですが、なにしろバスの楽しさに目覚めさせてくれたという意味では恩人です、ウェールズのバス。
ロンドンと言えば2階建てバス、2階建てバスと言えばロンドン、というイメージが強いですが、実は2階建てバスはイギリス各地で走っています。
むしろ、地方のほうがバスのサイズや種類はいろいろあって楽しいです。
北ウェールズで見るのはこの2階建てバスの他に、1階の大きなバス(観光バスサイズ)、普通の路線バスのやや小さめのサイズ、そして、マイクロバスサイズ、などなど、路線別でもなく会社別でもなく、ある意味気分次第でまちまちのものが走っています。
私が好きなのは、この小さいバス。なんだかとても家族的な近さがあって、運転手さんと話が弾むこともしばしば。
にこにこと穏やかに話していた運転手さんが、走り始めるとものすごい勢いでスピードを上げてそのギャップにびっくりしたり。
ただ、そのおかげか、バスの時刻はおおむね正確でした。
でもそれにしても、カーブの多い、山の中の細い道を猛スピードで走って時間通りに着くよりも、もう少し安全に走ってくれるほうが嬉しいんだけど…。
イギリスとアメリカで同じものでも違う呼び方をするものが色々あるのは有名ですよね。
英語から来た日本語でもよく似たことがあるんです。
それは「セーター」。
ウェールズに向かう前に寄ったチェスターで、珍しく私はちゃんとした買い物をしました。ウィンドーにあるのを見て衝動買いしてしまったコットンセーターです。
あまりに嬉しくて、旅行中にもう引っぱり出して着ていたんですが、次に向かったブライナイ・フェスティニオグの町で、暑くて脱いでいたそのセーターをバスの中に置き忘れてしまったんです。あせって駅のバスターミナルに向かうと、私が乗った時と同じ運転手さんが、そこで時間待ちをしていました。
「忘れ物、ありませんでしたか? セーターなんです」
ここ、たぶんそれまでの私の知識ではsweaterと言っていたと思います。しかし、チェスターで買った時、私は店で見てしまいました。セーターのことをjerseyと書いてあったのを。
何度見直しても、別のセーターの札を見ても、セーターには全部こう書いてあるので、どうやらイギリスではこれがセーターのことらしい…とちょうど覚えたばかりだったというのが幸いしました。
で、運転手さんにも、jerseyを置き忘れたと言ったところ、彼はうなづいて、中から私のセーターを持ってきてくれました。
まあ、sweaterと言っていても話は通じたかもしれません。
でもそれでも、知っておいてよかったな~、とつくづく思ったのでした。
B&Bに泊まる旅のスタイルが気に入ってしまって、インフォメーションに行って捜してもらったり、観光局のパンフなどを見て電話で予約したりしていますが、時には予約なしに行き当たりばったりに決めることもあるんです。
特に前回の旅では泊まる町もその日になっても決まらずに、宿を飛び込みで決めることが何回かありました。
やっぱり初めての時って、ちょっとドキドキしますね。
特に、空きがあるかを確認してから、「決める前に部屋を見せてもらっていいですか?」と言うのにドキドキ。
もっとハードルが高いのが、気に入らなくて断る時。「やっぱりやめにします」って、言いにくいですよねえ。
でも一度やってみると、B&Bのご主人のほうは案外慣れているらしくて、「そう、じゃあ、バイバイ」ってあっさりした感じで、これはやっぱり体験してわかることかな、って思いました。
で、その断る時の表現ですが「I think again.」というのを使っています。これ、正しいのかな。とりあえず断ってるってことは通じているようなんですが。
もちろん、「Thank you anyway.」は言って帰りますが。
どなたか、もっといい言い方があったら教えてくださいね。
BBCのサイトの中のウェールズのページに、子供向けのゲームがあるのですが、中でも「ウェールズご当地ゲーム」というのがすごい内容で。
ゲーム自体は小さな子供にもできる簡単なもので、そこが面白いわけじゃないんです。
まずは5つのエリアに分けてそれぞれにゲームが作ってあります。
北東地区:UFOが襲ってきて光線を浴びせるので、それをよけないとだんだん自分もエイリアンに変化して最後には連れ去られる。
北西地区:スランディドノとはっきり地名が指定してあり、海岸でフライドポテトを持った少年が上空から急降下してくるカモメをよけてポテトを死守する。
中央地区:牧場から脱走しようとする羊を、柵の入り口で待ち構える牧羊犬(コーギーっぽい)が体当たりで追い返す。時々大きな黒牛も突進してくるのでこれにはねられると気絶。
南東地区:カーディフのミレニアムスタジアムに行くためにカヌーをうまく使って川を渡り、敵サポーターにぶつからないようにスタジアムに入る。川に落ちても敵サポーターにぶつかっても命はない。ユニフォームの色を指定できる。
南西地区:ビッグキャットという正体不明の大型ネコ(おそらく黒ヒョウ)が田園に出現するのでそれをカメラに収めて証拠写真とする。フィルムの補充をしながら賞金をゲットする。
…という調子で、それぞれの地域に特徴のある内容になっているわけです。
しかし待って。テーマがマニアックすぎではないですか?
海辺のリゾートでは観光客の食べ物を狙うカモメが現われ、UFOの目撃情報の多いことで知られる地域ではエイリアンに注意し、牧羊犬は羊を追いながら牛には踏まれないようにして、ラグビーやサッカーを見に行く時は相手サポーターともめないようにし、密かに噂されている謎のビッグキャットを見かけたらすかさず写真を撮って新聞社などに売る…という、これがウェールズライフだよ、というにはちょっと遊び心があふれすぎていませんかね。
逆に言えば、これが英国人のウェールズへのステレオタイプなのか、ってことなんですが。

ゲームをやってみたい方は、こちらのページでどうぞ。→


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