ウェールズ、そしてイギリス全般の旅の個人的な感想や体験、雑談を紹介していきます。
ウェールズ情報関係は本館「WALES-CYMRU」も参考になさってください。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
本サイトのほうに、天空の城ラピュタについてのページがあります。
これはサイトを始めた時からずっと置いているものなんですが、他のページに比べてダントツに読んでいただいているようで(苦笑)、一度テレビ放映された日の夜なんて、アクセス数が信じられないことになっていました。 私は、宮崎監督本人がウェールズに自身でロケハンに来ていたことから、ではどこを見て回ったのかな、という興味からこれを書きました。 ラピュタのモデルはウェールズだ、と書いたのも、映画の舞台のモデル、という意味なんですが、探しに来られる方の多くは、ラピュタの島(?)やその建物のモデルがズバリ何かを知りたいみたいですね。 私は宮崎さんの作風から考えて、何かの建物や場所をそのまま丸写しで絵にするとは思えません。でもロケハンというのはやっぱりイメージをつかむだけでなく、参考資料として本などではなかなか見つけられない現場の生々しいデータを集める作業ですよね。特に背景担当の方にはリアルな資料というのはありがたいと思います。 でもあまりにモデルにこだわる人が多いようなので私もそこに興味を持ってそのファン行動を調べてみたんです。 そこではあちこちの城や遺跡の名前が「モデルだ」と名指しされていました。可能性として、宮崎さんの頭の中で造形されたラピュタの部品やイメージになることはあるでしょうが、ここが(ここだけが)ラピュタの元になった、とは言えないと思うんです。 もちろんPowis城もね。 中で気になったのが、オーストラリアに、ラピュタやその他のジブリ作品のモデルだとされているものが異様に多いことでした。 最初は、オーストラリアは特異な自然環境とヨーロッパ文化とが混在している土地だから、似たところもあって、写真などで参考にされた場所もあるかもね、と思っていたんですが、それにしても多すぎる。 他の土地でも日本人が訪れて、ここは○○に似ていると感じた、という話はいろいろありましたが、オーストラリアはそれだけではなく、現地で自分から「ここがモデルです」と名乗っているらしいんですね。 最初に訪れた日本人観光客が「似ているかも」と言ったことが口コミで広まった(ここまでは他でもあります)のが、観光業者の耳に入って、じゃあ客寄せにいいんじゃないかと自ら名乗り始めた…そんな経緯が想像できます。 さすがにジブリ側も気づいたらしくて、公式サイトにかなり具体的に「この作品はロケハンに行ったのはここ、参考にしたのはここ」と明かしたり、ついには「オーストラリアは作品の参考にしたことはありません」とまで断言するようになりました。 でも、そこまで調べることなく、今でも「モデルはオーストラリア」という情報は巡り続けているんです。当然ですよね、現地でもそう言っている以上。 まあそんな風に思うところがいろいろとできてしまったので、さすがにウチの「ラピュタ」についてのページは大丈夫だろうとは思いつつ、誤解のないように、少し情報を加えておきました。 ウェールズにやって来た宮崎さんは、その体験を頭の中で自分のイマジネーションでラピュタワールドに創り上げたんです。いろんな資料やそれまでの知識がぐるぐると混ざり合ってできたのがラピュタなんです。 あまりに短絡的に「モデル」と言うのは、宮崎さんのその独自の創造そのものを否定されているようで、何か悲しくなってきます。 ウェールズの炭鉱にも他のどこの鉱山にもない、あのスラッグ渓谷のわくわくする鉱山の光景は、その創造力のすごさを実感させます。 そしてその何でもない片隅に「ウェールズ」という文字が垣間見える小道具や雰囲気があるのを、ウェールズ好きの私はこっそりと喜びたいんですね。 PR
バスに乗ると、よくこう言ってお願いすることがあります。
なにしろ初めての場所に行くことがほとんどなので、地名だけ聞いていてもわかりっこありません。 よほどのことがない限り、運転手さんにこう頼んでおくと教えてくれます。 2階バスの時は2階に乗っていてもそろそろかなと思ったら早めに降りておくことが必要です。階段は急で、らせんになってて、かなりコワイんです。 そうやって1階に下りて、運転席の近くにスタンバイします。運転手さんは「まだだよ」とか言って、ちゃんと覚えててくれるのが嬉しいですね。 時にはお客さんが最初のやりとりを覚えててくれて、ここだよ、とか教えてくれることもあります。 ウェールズの田舎の場合、バス停でない所で下ろしてもらうこともあるので、その時は余計にちゃんと話しておかないといけません。 ○○という農場で下ろして、とかね。 こういうやりとりが、また楽しいんですね。
イギリスの1ポンドコインは、毎年デザインが違うものが発行されるのですが、基本的にスコットランド、ウェールズ、北アイルランド、イングランドの4つと連合王国というサイクルで5年ごとに新しいテーマでデザインされるようなんです。
たとえば紋章シリーズだと、スコットランドのライオン、ウェールズのドラゴン、北アイルランドのケルト十字、イングランドのスリーライオン、そして連合王国デザインというふうに。 笑ったのは、小王冠に挿した花、というデザインだった時。他がアザミや亜麻や樫の木なのに、ウェールズはネギ! いやあ、ネギのデザインのコインって、珍しいですよねえ。しかも王冠との取り合わせだし。 で、最新のシリーズは鉄道橋。 21世紀を意識したのかそれまでのクラシックなデザインとはまったく違う近代的なものです。 2004年はフォースブリッジで、2005年は私の好きなメナイブリッジ。そして今年は北アイルランドのエジプシャンアーチブリッジ。 これだけ渡ったことがないです。て言うより、北アイルランドに行ったことがないんですが。 けっこう斬新というか、これは本国での評判はどんなものでしょうね。 画像で見たい方は、王立造幣局Royal Mintのサイトでどうぞ。ここの画像では金ぴかに見えますが実際は銀色です。
初めての旅の時、知らぬがナントカの私は周囲のバックパッカーたちをお手本にしてけっこうヒッチハイクをやってたんです。
ユースホステルだけを使う旅ではどうしてもそういう空気になってたというか、そういう時代だったんでしょうね。 3ヶ月の一人旅もそろそろ終わりかけの時、私はウェールズを後にしてロンドンとその周辺に戻るところでした。 乗りたい列車が本数が少なくて、一度は駅まで行ったものの、待つくらいならヒッチハイクをしてみようか、と、悪い意味で慣れてしまっていた私は思ったんですね。 目的の町まで10キロ足らず。停まってくれたのは軽トラックでした。30代くらいの人で、近くに農場を持っていると話してくれました。 まだ全然ウェールズの歴史的なことも知らずにいた私は、おじさんに、ウェールズ語って今でも使われているんですね、って話をふったんです。 ほら、標識とか全部二ヶ国語表記だし、って。 おじさんはウェールズ語も話せるんですか、って尋ねると、その人は急に悲しそうになって、自分は話せない、って答えるんです。 「今の子供たちは学校で習うけど、自分はウェールズ語が使えない時代に育ったから」 なんだか悪いことを聞いてしまったんだな、ってすぐにわかって、反省したんですが。 ヒッチハイクで乗せてもらったら話し相手をするのが礼儀だ、と思って、つたない英語でなんとか話をしようとしていたわけなんですが、これからは不用意なことを言わないようにだけはしないと、とつくづく思いました。 でも、その旅ではヒッチハイクはそれが最後となり、それっきり私はどこへ行く旅でもヒッチハイクをすることもなく、そのうち、ヒッチハイクは危険という時代に変わっていきました。 私のヒッチハイクは、だからそんな淋しい思い出のまま、止まっているんです。
BBCのニュースサイトはいつもお世話になっているのですが、面白いコンテンツを紹介します。
道路の監視カメラの映像をサイト上で見せてくれるんです。 ウェールズの北海岸線あたりと、南ウェールズの主要道路のスポットごとにあるカメラの映像です。といっても動画ではありませんが、ほぼリアルタイムの様子が刻々と見られます。 私はやっぱり行ったことのある場所を覗いてみたいですね。 ほんとにリアルに、ウェールズにいる気分になれるかも。 私のおすすめは、アングルシー島に渡るメナイブリッジのたもとを写しているカメラです。 手前のパブの前庭も見えてなかなかいいスポットですよ。 この間見た時は雨が降っていてカメラのレンズに水滴がついてよく見えないところがまたリアルでよかったです。 さらにおもしろいのは、それぞれの監視カメラごとに一般からのコメントが付けられるようになってて、「○○さん、また遊びに行くね」とか「外国にいて故郷の映像が見られるのは嬉しいな」とか「おーい、○○さん、いつもこっちから見てるからたまには手を振ってくれ」なんて非常に個人的な書き込みばかりで愉快です。 北西ウェールズのリンクはこちらです。 なお時々故障で映らないこともあります、なんて書いてあるのがまたイギリスっぽくてリアル。 |
ウェールズ現地時間(24h)
最新記事
(09/01)
(05/28)
(12/06)
(04/26)
(11/27)
(08/01)
(04/15)
(12/11)
(07/10)
(06/12)
(10/11)
(09/27)
(09/04)
(07/07)
(04/25)
カレンダー
プロフィール
最新トラックバック
ブログ内検索
アクセス解析
|