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        ウェールズ、そしてイギリス全般の旅の個人的な感想や体験、雑談を紹介していきます。             ウェールズ情報関係は本館「WALES-CYMRU」も参考になさってください。

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お城のユースホステル、その2です。
一つはコンウォールの雄大な海岸にあるお城でしたが、今はユースホステルは閉鎖されている模様で残念です。
もう一つは実はイングランドとウェールズの国境にあって、実際はイングランド内になるのですが、最寄り駅はウェールズのChepstowだったので、私としてもウェールズの気分で。
国境となるワイ川の渓谷をはるか下に見下ろす台地にあって、朝はその渓谷から湧き上がってくる川霧で村ごとすっぽり埋まるくらいでした。
ここは11世紀にジョン王が狩りのための宿泊所とした城、という来歴があって、まあ相当な古さと言えましょう。小さいんですがお堀も跳ね橋もあって、さらには地下牢まで完備。
傾いた周り階段をグルグル登って塔の上の部屋に1泊、そして翌日は団体客のためにその部屋から移動となって、問題の地下牢に1泊。
こんなところまで寝室にするな~!と言いたくなるくらいの臨場感あふれる道具を取り揃えた部屋でした。ほとんど罰ゲームですよね。もう一人個人で泊まっていた女の子が一緒じゃなかったら逃げ出していたかも。
その頃はなかったのですが、今は週に1回(夏だけかな?)中世風宴会バンケットの夕食、なんてイベントも申し込めるらしくて。
少しは修理したかな、ボロボロだったお城。
こちらもぜひまた訪れてみたいです。ここも場所は不便ですが。
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こういうことはないと思いますが、イギリスで誰かに誘拐され、目隠しをされてどこかに連れ去られたとします。
しかし隙を見て逃げ出すと、そこはどこかの田舎。羊がたくさんいますが人間は見当たらない。
ここは、どこ? …となった時に、そこがウェールズだとわかる方法があります。
羊のしっぽです。しっぽが短かければイングランド、長く垂れていたらウェールズです。
イングランドでは、羊のしっぽは生まれて間もなく短く切られてしまいます。その近くから出て来る汚れ物が毛につかないように。
でもウェールズはそのままにしておくので、大きくなっても長いまま。
だから、周囲を見渡して、そこにいる羊のしっぽをよく見ればいいのです。
ちなみに、日本の場合はどうかというとやはり短くしてしまいます。
なので、短いしっぽだった時は、そこはイングランドかもしれないし、いつの間にか日本まで運ばれていたのかもしれない、ってことになりますね。
2~3月のいわゆるシーズン前にウェールズに行くと、そのシーズンに間に合うように観光地でもそれ以外でもせっせと準備しているのに出会います。
その一つに道路の整備、というのがあるのですが、以前書いた石垣とは別に、中央分離帯のような所に植えたばかりの苗木が規則正しく並んでいるのを見かけます。
アングルシー島の道路で見たのは、苗木がどれも白いビニールパイプみたいなものと一緒に植えられていて、伸びてきた先だけがパイプの上からちらっと覗いているのがとても不思議で。
地元の方に聞いてみたら、あれは鹿が苗を食べちゃわないように、なんだそうで。
すごい。鹿! それは予想しなかった。アングルシー島は人口こそ多くないものの鹿が住んでいるようには全然見えないんですよ。住宅地と農地がこもごもあるばかりで山も森もないし。
さすがにスコットランドみたいに道路標識に「鹿の飛び出しに注意」なんてのはないですが、ここまで面倒な作業が必要なくらい鹿がいるのか、と驚いてしまったというわけです。
このフレーズ、イギリス人ならみんな知ってるのにアメリカ人には全然わからないんだそうです。
チョコバーのCMのフレーズなんですが、マザーグースばりにいろんな所でアレンジされて引用されて、テレビでも雑誌でも、ペンギンに全然関係なくても使われるので、出典がわからない!と叫んでいたアメリカ人がいました。
まあ、調子はいいけどフレーズとしては特に変わったものではないですよね。でもここでペンギンが出てくるのがあの可愛いイメージとあいまって、イギリス人の心にほんわかと定着しているのでは、と思います。
あ、チョコレート好きというのも大きく影響があるんじゃないかな。
ところで、この「penguin」という名前、ウェールズ語だと主張する人がいるようです。
「pen」はてっぺん、つまり頭。「guin」(gwyn)は白い。…というウェールズ語に対応するから、というのですが。
ご存知のようにペンギンは頭は白くありません、普通。逆に黒い頭に白いおなか、というのが一般的ですよね。しかしこれにはカラクリがあって、私たちの知っているペンギンとは別の鳥の名前だったんです。
ペンギンは北半球には生息していませんね。でも、南極探検などしてこの鳥を発見したイギリス人は、北半球にいた別の鳥、頭の白い「ペンギン」=オオウミガラスの名をこちらの鳥の名前に流用してしまったのです。
頭に白い斑点がある以外、飛べないところや白と黒のバランスなど、オオウミガラスとペンギンはよく似ています。
それで、北と南にそれぞれ住む別の鳥はどちらもペンギンになったのですが、そうこうするうちに乱獲によってオオウミガラスは19世紀に絶滅してしまい、現在は我々の知っているペンギンだけになったというわけです。
「頭の白い」という意味だったのに、その由来となった鳥はいなくなって名前だけが別の鳥に受け継がれた、という悲しいお話。
(この、ペンギン=ウェールズ語説は、いくつかある説の一つです)
これまでに3回乗っている大好きな保存鉄道、フェスティニオグ鉄道の話ですが、3回目にして初めてフルで往復した時のこと。
ブライナイ・フェスティニオグから下って行く時は団体さんがいたせいで車内はぎっしり。その中を車内販売の人が無理やりに何度もやって来て、何かパンフレットのようなものを売っていました。
で、ポートマドッグで折り返しての帰り、ガラガラになった車内に、そのパンフレットがいくつも座席に残されていたんで1冊手にとってみたところ、鉄道の案内パンフか何かかと思っていたのが大違い、トレインスポッティングの本でした。
イギリスでよく見るトレインスポッティングと言えば、駅のホームの先端に立って車両の種類や番号をせっせと記録している人たちの行動かと思っていたのですが、このパンフに載っていたのはそういう車両データもある一方で、ほとんどのページが路線の各所で窓から見える「チェックポイント」確認表だったんです。
最初の見開きが○○~○○区間、次の見開きが次の区間…というふうに細かく分けて、路線図と一緒に「ここに標識」「ここに変電所」「ここに橋」というように書いてチェックボックスが添えてあります。
車窓からそれをひとつ見つけるたびにチェックを入れていくための絵地図ですね。
これも、鉄道に乗る楽しみとして定着しているのか?とびっくりでした。(置いて行ってあったのは、チェックしちゃったから用なしになったってこと?)
鉄道マニアの国のマニア事情は奥深い、かも。


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