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        ウェールズ、そしてイギリス全般の旅の個人的な感想や体験、雑談を紹介していきます。             ウェールズ情報関係は本館「WALES-CYMRU」も参考になさってください。

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イギリスに行くたびに欠かさない買い物(自分用のお土産)のひとつに、雑誌類があります。
高級誌からマニアックな雑誌まで、本当に色々あって、しかもかなり安いのでいつも迷いながら選んでは買うんです。
それで重宝なのが駅にある本屋さん。ロンドンでは専門の本屋に行くよりもそのへんのニュースエージェントのほうが気軽に買えるのですが、駅の本屋は気軽な上に種類が豊富で、実に便利。
この駅の本屋というのは名前をW・H・Smithと言って、イギリスの主要駅には必ずあるといえるくらい手広いチェーン店です。
もちろん駅以外の街中でも見かけますが、最近調べて知った事実。W・H・Smithはもともとは鉄道専門の貸し本屋だったんです!
イギリス全土にどんどん鉄道が敷かれていって旅客も増えていた19世紀。旅のお供となる本を駅で貸して、目的地の駅で返却。
レンタカーの乗り捨てシステムみたいなものですね。
そういうアイディア商売が大ヒットしてどんどん手を広げ、そのうち販売をする大手書店となっていったんだそうで。
それなら駅の本屋として独占しているのも納得です。
今のW・H・Smithを見ると、ちゃんとした書籍はわずかで、主流は雑誌とペーパーバック、それに新聞…と、やはり車中で読むのに似合っているものが中心みたいです。
最近は旅の途中で買うのはギリギリ我慢して、帰国直前のロンドンでまとめ買いすることにしていますが、それでもやっぱり、正統派の使い方は行く先々で思いつきで買うことだよねえ、と思ってます。
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どう見ても地元の人間じゃないのに、なぜ道を尋ねる…?
というのが、初めての海外で着いた翌日の朝思ったことでした。
しかしこれはロンドンでのこと、いろんな人種が入り混じっている大都会だから東洋人でも地元に住んでいる人かと思ったのかも、なんて考えたのでしたが、ウェールズの山の中の、日本人なんてめったにいないだろう、というような場所でも、「○○に行きたいんだけど、このバスで合ってる?」なんてバス停で聞いてくる人がいるんですよ。それも旅行者には全然見えない人で。
こっちだって、自分の乗るバスを見つけるので精一杯だよ、と言いたいのにね。
でも、反対に、自分が道に迷ったら私は遠慮なく尋ねます。一人に聞いてわからなければ、次々に聞いていきます。そうやって少しずつ目的地に近づいて行くわけです。
ウェールズだったら、地名を紙に書いて見せるのも大切。だって、発音できないと、全然違う所に案内されかねないし。
私はドイツ語ができないのにドイツに行って、道がわからないと通行人に「グーテンターク!」と呼びかけて(すみません、をドイツ語で言うのは難しかったので)「○○通り?」と語尾を上げて適当な方向を指差してみせ、相手があわてて「違う、こっちだよ」と身振りで教えてくれるのをヒントにしていたことがあります。
わからないことは尋ねる。これが自分の旅のモットーですから、わからないんなら地元の人に尋ねられても、気にせず教える。これでいいんですよね。
スコットランドの山小屋のようなユースホステルに1週間ほど続けて泊まっていたことがあります。電気も水洗トイレも水道もなく、寝室は男女一部屋ずつという小さなユースでした。
ここに、十代の息子2人を連れたお母さんが泊まりに来ていて、その下の息子の誕生日を祝うと言ってユースのキッチンでアップルパイを焼いたんです。薪のストーブオーブンで。
確かにユースは自炊ができて、みんな自分の食事は自分で作るのが原則でしたが、まさかここでアップルパイとは…!
泊り客全員が招待されて(と言っても10人いるかいないか)おいしく楽しくいただきました。
お母さん、やるな!
と、当時独身だった私はとても感心したのでしたが、さて、自分が同じ立場になってみると…とてもとてもそこまでは無理。
まあ、パーティはやってもいいですけどね。
イギリスが初めての海外だったので、他の国の事情はわからずに旅をしていたのですが、ユースホステル中心に泊まっていたので、各国の旅行者と一緒に過ごしたことがイギリスの事情のみならず他の国のこともちらちらと垣間見ることができました。
イギリスのユースホステルは当時でもいわゆる集会的なものは一切出会いませんでした。
特徴的だったのは「労働」とスタンプ集め。
労働というと大げさですが、何かしらのお手伝いをすることでユースホステル活動を実感しよう、ということのようでした。
しかし、ヨーロッパ各国の宿泊者にはこれが特に不評で、こんなことさせるのはイギリスだけだ、なんてぶつぶつ言いながら仕事をしていました。
私もまあ、嬉しくはなかったですが、しかたないかな~なんて思いながら、ゴミ出し、掃き掃除、皿洗い、などなど、それなりに面白がってたんですけど。
最近泊まった時にはもうそういう労働を義務としている様子は見られませんでしたが、ハンドブックによると、できる限り自主的に手伝いましょう…というようになっていました。
一宿一飯の恩とでも割り切ればいい体験だとは思うんですよ。
もう一つのスタンプというのはスタンプラリー式にユースごとにそこの特徴をデザインしたスタンプがあって(大きさや形はまちまち)会員証にどんどん押していくようになっていたんですね。これが本当にいい記念になった気がします。
これも最近泊まったところにはなくて。消えちゃったのなら残念です。
これは遠い昔。一人でスコットランドを旅していた時のことです。
ハイランドのロッホ・ローモンドに何日か滞在して帰る朝、泊まったユースホステルから湖畔をぐるっと回って湖の南端にある駅まで来たところ、余裕を見すぎて発車時刻までまだまだあって駅は空っぽ。
そこで名残を惜しんで湖の岸まで散歩がてら歩いて行ったんです。
早朝の湖はとてもきれいで、一人で静かに眺めていた時、そこに突然一人のおじいさんが現われ、私に話しかけてきました。大柄な体格にツイードのジャケットとハンチング、そしてステッキという絵に描いたようなスコットランド風の人です。
きれいな所ですね、なんて話していると、おじいさんは「ロッホ・ローモンド」という歌を知っているかい、と尋ねました。タイトルだけではちょっと思い出せずにいると、じゃあ、歌ってあげよう、と言っておじいさんは歌い始めたんです。
聴くとなるほど思い出せました。スコットランド民謡は「蛍の光」を初めとして、明治時代から日本にはたくさん伝えられて定着しているだけに、耳にしたことはあるんですね。
いや、しかし、朗々と歌ってくれるおじいさんに驚いて、もしかして人間じゃなくて湖の妖精?なんて、現実離れしたことを思ってしまった…。(笑)
もっと歌はいろいろあるんだよ、とさらに歌おうという勢いだったんですが、そろそろ駅に戻らないと、と言って名残を惜しみつつ、そしてちょっとホッとしつつ別れました。
今でも、ロッホ・ローモンドの思い出の最後にあの人の歌が浮かびます。


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